アメリカの古い安全基準 〜AudiとVolvoの最新LEDヘッドライトが照らす壁〜
ボルボとアウディが最新のテクノロジーを発表した安全性能を上げるはずの技術
これが米国での販売の障壁になっています。
LEDヘッドライトのハイビームです。
どちらも昔からあるものですが、
両社が搭載するのは対向車が来た事を自動的に判断して自動でハイビームをオフにするという機能。
これがあれば今までのようにいちいち対向車が来たからといって
手でコラムを動かしてライトを切り替える必要がないため
消す事を忘れて対向車に迷惑をかけることもありませんし、
ハイビームにするのを忘れて暗い夜道をロービームで走行する心配もありません。
ところが、米国では60年代後半に定められた
ハイビームをロービームに切り替えるスイッチを付けなくてはならないという古い基準があり、
スイッチ自体を不必要にして自動で制御する二社の技術はこの条件をパスできません。
TPPで国同士の安全基準が交渉されていますが、時代に合わない基準もまたメーカーとの間で交渉が必要なようです。
新しいテクノロジーも厳しい安全基準もどちらも大切ですね。
(写真) Volvo
アウディの記事: The Car Connection Audi’s Smart LED Headlights Banned In The U.S., Okay Everywhere Else
Volvoの記事: The Car Connection Volvo’s Latest High-Tech Trick: Permanent High-Beam Headlights